◆交通事故
夫婦合わせて400万円足らずの提示だったのが、810万円余りで示談
依頼者のご夫婦は、大型バスに追突されるという事故に遭い、10か月程の通院治療を受けたものの、完治せず、両名とも、後遺障害等級14級9号(局部に神経症状を残すもの)と認定されました。
加害者側の保険会社からの依頼者自身への提示額は、旦那さんが170万円余り、奥さんが220万円弱で、合計400万円足らずでした。
一度、札幌弁護士会の法律相談センターで相談されたそうですが、相談担当の弁護士と信頼関係が築けずに、委任に至らず、たまたま、当職が相談担当の日に、再度、相談に来られ、当職の話を聞いて、納得されて、受任することになりました。
後遺障害等級の認定自体は、妥当なものと思われたことから、示談交渉を進めたところ、全ての項目で、裁判基準どおりのほぼ満額回答だったことから、他の手続を経るまでもなく、旦那さんが330万円余り、奥さんが480万円余りで、合計810万円余りで、示談が成立しました。
同じ事故に遭い、同じような治療経過で、同じ後遺障害等級14級なのに、奥さんの方が金額が多いのは、旦那さんの方は、自営業で、仕事を休みたくても休めなかったため、休業損害がゼロなのに対して、奥さんの方は、女子労働者の全学歴計全年齢平均賃金を基礎とした150万円近くの主婦休損が認められたためです。
受任したのが年末で、解決したのは3月半ばと、僅か3か月足らず、年末年始を挟んでいることを考えると、実質的には2か月程でのスピード解決でした。
このご夫婦の場合、弁護士費用特約がありませんでしたが、当職の報酬を差し引いても、当初の提示額の倍近い賠償金を受け取ることができました。
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